何のために働くか

私は主に膝痛の方を診ていますが、そのたびに皆さんが様々な疾患でいろいろな医療機関にかかっていることに気が付きます。自分ができること、診察しているのではごく氷山の一角で、つくづく多くの医療従事者が関わっているのだと実感します。また、その使命感に感服させられることも多々あります。ただ、残念ながら医療機関や医療従事者と信頼関係を気づけないこともあるかと思います。しかし、医療従事者は皆、他者の喜びを自分の喜びとし、自分の行うことがすべての人のためになると思い、仕事をしていると私は思います。実際私も患者さんやご家族に「良くなった!」「治った!」「ありがとう」との声をいただくたびに、もっと誠実であろう、この仕事をしてきて幸せだなと思えて感謝しております。今回は病気と関係のないお話になりましたが、皆さんも医療従事者もほんのちょっとだけ相手を思いやれば、お互いの信頼関係が気づけることができ、解決できることも増えるのではないかと考えています。

理事長 石井聡大