特発性骨壊死とは、明らかな原因が無く骨が壊死して、徐々に骨が潰れていく病気です。
症状は膝関節の痛みで、変形性膝関節症とは異なり夜間にも痛みがあることが特徴的です。骨が潰れて関節軟骨も損傷されると変形性膝関節症のように膝の荷重部が次第に変形していきます。女性に多いことから骨粗鬆症との関連が指摘されています。
壊死の範囲が小さい場合は保存的に経過を観察し、壊死部の負担を減らすために装具治療などの保存療法を行います。しかし、壊死の範囲が広かったり、骨の潰れが進行してきたりした場合には手術が必要になります。ひざの痛みの原因は「年だから」で終わらせずに専門医へ相談し、精査をお勧めします。

地元新聞掲載 執筆者.日本整形外科学会 整形外科専門医 理事長 石井 聡大
